教育改革その3
管理職登用


まもなく夏休みになる。
この長い休みは、子供達にとってはたのしい休みだけれど、お父さんやお母さんにとっては、頭の痛い休みである。
よく「学校の先生って、長い夏休みがあっていいね」と世間のみなさんから羨ましがられたことを思い出します。
確かに私が教員になりたてのころは、夏休みになるとかなり自由な時間が取れました。
しかし、夏休みは、子供達のためにある休みであって、教師はいつもと同じに勤務しなければならないのです。
さてこの夏休みはまた管理職をめざしている先生にとってはたいへんな時期でもあります。9月から10月にかけて教頭先生や校長先生の採用試験があるからです。夏休み中の公務のほかに、採用試験のための勉強もしなければならずほんとうにたいへんな時です。
この管理職登用試験は、管理職の登用を公平におこなうために行う制度ですが、実際にはかならずしもそうではない場合もあるようです。
皆さんも「どうしてあんな先生が偉くなるんだろう」と思った経験を多分お持ちのことと思います。いわゆる情実人事というやつです。
人間のやることですから、どの職場でも情実人事がないわけではありませんが、せめて教育の世界くらいは絶対にこれを無くしたいものです。
実力も無いのに偉くなりたくて、人事権をもっている人(教育長)のところに日参し付け届けをしたり、時にはお金の力を使って校長になったという例がないわけではありません。
この他にも、自分が担任した子供の母親と不倫関係になり、離婚までさせてしまったような教員が、のうのうと校長に抜擢された例、交通事故をおこし人を死亡させておきながら校長になった例、他人の主人を略奪しておきながら平気な顔して校長をやっている女校長などなど、例をあげればきりがありませんがこんな校長たちに、まともな学校経営ができるはずがありません。
学校だけでなく会社でも経営者の善し悪しが、学校や会社を大きく伸ばすか、だめにするかを決定づけるものです。
世の中のお父さんやお母さんたちは、自分のお子さんの「担任」の善し悪しばかりを気にするようですが、校長の善し悪しもあなたのお子さんに大きな影響を与え るものなのです。
管理職の登用にも思い切った教育改革が必要なのです。


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