《 いじめ・登校拒否について考える 》その3 どんな子がいじめられるか?

 前々回の質問Aの項目のなかで「食べ物の好き嫌い」や「食事をきちんと取っている」といった「食べる」ことについての「しつけ」が最近のおかあさんはあまりうまくないようですが、このことは「いじめ」や「登校拒否」と深く関係していることをぜひ知ってほしいと思います。
 とくに小学校では、ほかの子にくらべて「食事の遅い子」は、他の子から「いじめ」の対象になりやすいようです。

 また、「欲しいものがあると強引に手に入れる(泣いて勝つ)」「自分の失敗を他人のせいにする」というお子さんの場合も、学級集団にうまく適応できず友達から「いじめられやすい」く、「登校拒否」につながるように思います。

 その他、小さいときから「欲しいもの」はいつでも与えられるような環境のなかで育てられると、欲求不満耐性(我慢することに対する気持ち)が育ちにくいので、このことが将来「登校拒否」につながっていくようです。

 さらに、最近ではさまざまなゲーム類がはんらんし子供達を夢中にさせています。
 子供達にとってオモチャやゲームほど魅力的なものはありません。
 しかし、こういう商業主義(儲け主義)が現代っ子の体力や気力を奪い去っていることも事実です。とくに最近売り出されているゲーム類は、一度はまるとなかなか抜け出せないほどの魔力をもっていますから、親としてはよほど気をつけないと、子供が思わぬ方向に突っ走ってしまうかもしれません。こうしたことも「いじめ」や「登校拒否」の要因になっているような気がしてならないのです。

 いままで、「いじめ」や「登校拒否」の要因として考えられる項目について、私の体験談を申し上げました。言うまでもなく、「いじめ」や「登校拒否」の原因は、 そう簡単に決めつけられません。ただはっきり言えることは、あなたのお子さんが「どのような育てられ方をされてきたか、ということが深くかかわっている」と言うことです。

 次回から、実際に「いじめ」や「登校拒否」についての親の体験談を紹介しながらこのことについて考えてみたいと思います。

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