《 Q&Aコーナー 》 その1

多くの皆様から、たくさんのご意見ご質問等をいただき誠にありがとうございました。今回から、お寄せいただいたご質問について、私なりの考えを載せさせていただきたいと思います。

Q 通知表5段階評価について (福岡 古里様)
「通知表5段階評価について」
クラス内での相対評価などまったく無意味で必要ないと思います。
私は子供のころからこれはおかしいと思っておりましたが、今だになおらないところをみると生徒を管理する側にしては便利なのでしょうか。意見をお聞きしたいです。


おっしゃるとおり現在ほとんどの小中学校では相対評価によって個人個人の成績がつけられています。
通知表については前回にも載せていただきましたが、教師自身もさまざまな矛盾を感じながらつけているのが現状ではないかと思います。 それだけ子供(人間)を評価することはむずかしい仕事なのです。 
  この相対評価を変えるためには、そのおおもとである「指導要録」の内容を変え なければなりません。
指導要録のなかの「学習の記録」欄には、5段階評価(一部3段階)で記録するようになっているので、通知表もそれにあわせて5段階評価、すなわち相対評価で行っているのです。
指導要録はご承知のとおり、児童生徒の戸籍簿にあたるもので、学校は永年保存しなければならないことになっていますから、これを廃止することは無理ですが、その内容を改善することは可能なわけです。
 いままでも何回か改訂されてきてはいますが、思うような改善は行われませんでした。
やはり教育の世界も国民の皆さんが声を大にして政治を動かさない限りなかなか変わらないのです。
ただし、内申書や通知表をの成績をちらつかせて生徒を屈服させるような教師が存在するとすれば許せないことです。


Q 中2になってから急に親と会話がなくなったことが心配(宮城県  三浦様)

中学2年の息子がいるのですが、最近(2年生になってから)私たちとあまり会話をしてくれなくなりました。1年生のときは、よく会話があり、むしろ私たちが聞かなくても自分からなんでも話してくれました。
心身共に丈夫で、友達もたくさんいて、家に友達を連れてきて遊んでるときは、明るく私たちと会話をしてくれます。
でも友達が帰ったとたん、急に笑顔が消え自分の部屋に閉じこもってしまいます。どうしてか、直接聞くのもくてできません。
私たちに心当たりもなく、すこし心配です。


ご質問の内容を読ませていただいて、うらやましく思いました。と申しますのはお子さんが 健康でお友達も多く、しかも明るい性格のようですし、いままではご両親との会話も多かったということで、まさに理想的な育ち方をしていると思います。
 中2になってからあまり親と会話をしなくなったということも、お子さんがそろそろ親離れをはじめた証拠で、むしろのぞましい行動と思います。とくに男の子は中2のころから親とは話したがらなくなり、そのかわりに友達との関係がより親密になってきます。ぜひこれを機会にお母さんも子離れをなさってみてはいかがでしょうか。 ただし、これだけは守ってほしいという約束をいくつか親子の間で作っておいて、それ以外のことは本人の自主性にまかせておくほうがよいと思います。たとえば、外出先を必ず告げさせることや、帰宅時刻だけはきちんと守らせるくらいの約束事は必要なことです。またあまりいろいろな約束事をつくることは、かえって逆効果になってしまいます。大事なことはお子さんを信頼していることを親が言動で示してやることです。

次回は 岡本様(中部) 松尾様(北九州)のご質問について掲載します。

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